【木曽玉石積み〜この地域に残る三百年の伝統〜】
2023年8月16日付 中日新聞・尾張版にて、私たちの取り組みが紹介されました。
題して、「消えゆく伝統を未来へ紡ぐ」──木曽川上流域の岩が川の流れによって長い歳月をかけて濃尾平野まで運び、削り削られ丸く育てられた“木曽玉石”。
この地に生き、この地に根を張る私たちは、かつて木曽三川の水害から田畑・家財を守る為にこの掘れば出てくる玉石を巧に使い堅牢で美しい石積みの技へと昇華させました。
その技術は、小牧山の石垣にも使われたと言われるこの技法を、今も残し、新しい建築技術として、命を吹き込んでいます。
かつて隆盛を誇ったこの技術も、時代とともに需要は減り、担い手も減っていく。
だけど、だからこそ──
この技術を、絶やしちゃいかん。
木曽石積みはただの土留めの施工じゃない。
石の積み方一つひとつに意味がある。並べ方に科学的根拠がある。
それは、先人たちの知恵と、汗と、試行錯誤の歴史そのものなんだ。
そう先代は言い続け、私たちにその技を伝えてくれました。
「儲からないからやらない」「合理的なやり方が一番」
そんな時代の声も、分からないでもない。
しかし私たちは、何百年もかけて気づき上げてきた地場技術の文化を背負っていると自負しています。
それは、職人としての誇りであり、未来へ技術を伝える責任です。
どうか、この記事をきっかけに木曽玉石石積みという地場に息づいた技術文化に、少しでも多くの人が目を向けてくれることを願っています。
そして私たちはこれからも、石と共に生き、人々の心を打つ技術を磨き上げていきます。
↓木曽玉石に関する弊社の発信情報はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=O-j71aDcaRI&t=2s
https://www.nakane300.com/nobunaga